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授業内容の補足・推薦図書の追加・言語学よもやま話など


by jjhhori

危機言語関係のサイト

テキストを読み進めるにあたり,特に発表者にとって有益と思われる情報を載せた日本語のサイトをいくつか紹介します.ここに紹介するサイトのリンクなども参照して,レジュメ作成の際に大いに役立ててほしいと思います.但し,それぞれのページの更新頻度は区々であり,情報が古いものも含まれていることを予め断っておきます.

1つ目は,日本言語学会の中に設置された「危機言語小委員会」のホームページ.「危機言語とは何か」という基本的な問題から危機言語に関するシンポジウムや日本語の文献などを紹介しており,また,海外の危機言語関係の団体や諸機関へのリンクも充実していて有益です.

2つ目は,東京大学言語動態学研究室の「危機言語ホームページ」.アイヌ語を始めとする危機に瀕する言語の文献リストがあり,それらの言語の文法書・辞書・テキストに関する情報が得られます.

3つ目は,1999年度から2003年度にかけて行なわれた文部科学省科学研究費補助金によるプロジェクト「環太平洋の『消滅に瀕した言語』にかんする緊急調査研究」のホームページ.これは,主に環太平洋地域で危機言語に取り組む日本人の言語研究者を総動員し,日本語の方言,アイヌ語も含め,東南アジア,北東アジア,南北アメリカなどを範囲として行なわれたプロジェクトの活動報告です.このプロジェクトの成果の一つとして出版された宮岡伯人・崎山理(編)『消滅の危機に瀕した世界の言語:ことばと文化の多様性を守るために』(明石書店)には,研究の進行状況や課題,各地の危機言語に関する最新の情報が盛り込まれていますので,発表に際し,是非とも参考にしてほしいと思います(言語学共同研究室にありますので,必要な場合には,私まで申し出てください).

これら以外にも英語によるサイトは,数多くありますが,それらは,上3つのサイトにあるリンクから行けるようになっていますので,そちらを参照してください.

テキストを単にまとめるだけでは発表にはなりません.自分が担当する範囲で何が問題となっているのかを見極めて,それを深く追求するという姿勢で発表に臨んでほしいと思います.目の付け所が悪かったら,それはそれで困りものですが(苦笑).

この「裏番組」もなるべく更新の頻度を上げていきたいと思っています(が,どうなることやら・・・).
by jjhhori | 2005-05-18 12:08 | テキスト